空道(くうどう)は武道のひとつで「着衣でおこなう総合格闘技」です。
そんな空道ですがオリジナリティが高い分、ルールも複雑なんですね
そこで「最低限これだけチェックしておけばOK!」というルール説明を書きましたよ。
- 試合に出場したい方
- 既に空道をやられている方
- 大道塾じゃないけど試合に出たい方
- 入門を考えていて将来的に空道の試合に出たい方
このような方々に向けて書きました。
またルールを踏まえた上、空道で勝つためのポイントなども書いていますよ。
- 空道ではどんなスタイルが強いのか
- 空道の試合でよくある反則
- 空道ルールで勘違いされやすい点
などなど、参考にして頂けると思います。
そもそも空道とはどんな武道か?という点については以下の記事で解説していますよ。
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空道(くうどう)を徹底解説|大道塾・着衣総合格闘技の特徴を紹介!
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【空道のルール概要】まずはこれだけ押さえればOK!
空道は打撃、掴み(立ち組み)、グランドありの総合的な武道です。
それぞれの局面において「最低限これだけ踏まえておけばOK」という内容を表にしました。
特徴 | 主な反則 | |
打撃 | 顔面パンチOK、肘打ち、頭突きOK 金的は体格差がある時のみOK |
頭頂部、後頭部への攻撃 関節への攻撃 |
掴み(立ち組み) | 投げ技のほどんどがOK 10秒の時間制限あり(回数制限なし) |
マスクを掴む 立ち関節技 蟹挟み 頭から落とす投げ技 |
グランド | 30秒の時間制限 1ラウンド(※)につき2回まで |
上から打ち下ろす打撃 上から顔面への打撃 ヒールホールド アンクルホールド 首を極める技 |
※便宜的にラウンドという言葉を用いています。空道では本戦、延長、再延長と最大で3ラウンド。
空道の試合時間
一般部の試合時間は本戦3分です。(女子部は2分)
延長、再延長も同じですね。
概要を踏まえた上、それぞれ局面別に詳しく解説していきますね。
空道ルール概要【打撃】
画像引用元:Daidojuku – 打撃系総合武道 大道塾
- 顔面殴打あり
- 頭突き・肘打ちOK
- 金的は体格差がある時のみOK
空道はキックボクシングのように顔面殴打ありです。
頭突き・肘打ちも認められますよ。
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金的攻撃は体格差がある時だけ解禁されるんです。
つまり、金的攻撃が解禁される可能性がある試合は無差別大会だけというわけですね。
体力指数が10ごとに区切られている体力別大会だと金的攻撃がOKになることはありません。
- 無差別大会:体力指数差が20以上あると金的攻撃OK
- 体力別大会:全試合において金的攻撃は反則
体力指数に関して詳しくは以下の記事も参考にしてくださいね。
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空道ルール概要【掴み】
「掴み」とは立って組んだ状態のことを指しています。
また「掴み」には10秒の時間制限がありますよ。
回数の制限はありません。
10秒経つとブレイクになり、また離れた状態から再開します。
もしくはテイクダウンなどが起こるとそのままグランドに移行しますよ。
空道の掴みでの反則
- 頭から突き落とすような投げ(パワーボムなど)
- 蟹挟み
- 立ち関節技
などなど。
その他、柔道技やレスリング技などほとんどの投げ技がOK。
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空道ルール概要【グランド】
- 空道のグランドは30秒の時間制限がある
- 1ラウンドにつき2回までの回数制限
空道のグランドは、30秒経過すると審判から「待て」がかかります。
そしてスタンドからの再開になるんです。
また、グランドの攻防は1ラウンドにつき2回まで。(本線、延長、再延長で各2回ずつ)
3回目以降はグランドになった瞬間に「待て」がかかりますよ。
そしてすぐスタンドからの再開になるんですね。
グランドの定義
どちらか一方、もしくは両者が膝をついている状態がグランドとみなされます。
ポイント
グランドになって5秒以内にブレイクした場合。
それはグランドの回数にカウントされません。
グランドでの主な反則
- 上からの攻撃
- 上から顔への攻撃
- ヒールホールド
- アンクルホールド
- 首を極める技
グランド時の打撃による反則については空道で多い反則の項で詳しく述べています。
「膝十字固め」や「アキレス腱固め」はOKですよ。
また「洗濯バサミ」のような首を極める技も禁止なんですね。
空道のグランドは下が強い
UFCやRIZINなど総合格闘技(MMA)と決定的に違うのは空道のグランドは下からが強いということ。
MMAでは断然上の方が有利ですよね。
それはパンチを打ちおろせるからです。
しかし空道では打ち下ろしパンチ禁止。
逆に下からはほぼなんでもありですね。
顔を蹴り上げようが殴ろうが極めようがOK。
※ただし自分から引き込んだり、自ら下になるのはあまり印象が良くないです。
流れで下になった場合は、積極的に打撃を当てつつ関節技などを狙っていきましょう。
グランドで上下がわかりにくいケース
わかりにくいのが、上下対等なポジションだったらどうなのか?
- フィフティーフィフティー
- アキレス腱固めの体勢
これはどちらが上とも言えません。
このような時はどちらからの打撃もOKになります。
ですからアキレス腱固めを狙いながら相手の顔面を蹴っても良いことになりますよ。
空道のポイント制を解説
「効果、有効、技あり、一本」ですね。
打撃によるポイントの入り方
打撃の場合、ダメージの程度でどれに当てはまるのか判断されます。
- 効果:顔面に強めに当たる(ダウンなし)
- 有効:2秒以内のダウン
- 技あり:2秒以上4秒以内のダウン
- 一本:4秒以上のダウン
もちろん、一本だと試合終了です。
技ありを2回取った場合も、合わせ一本となって試合終了ですね。
組技で効果になるケース
- きれいに投げる
- 投げた直後に2回の極め突きを入れる
- マウントから4回の極め突きを入れる
- バックマウントから4回の極め突きを入れる
- ニーオンザベリーから4回の極め突きを入れる
もちろん、グランドで関節技や絞め技を極めれば一本です。
極め突きで重要なのは「はっきりとわかりやすく」打つこと。
時々、小さくちょこちょこ打っている選手がいます。
それだと効果は入りにくいですよ。
投げによるポイントと勘違いしやすい点
綺麗に投げると効果とあります。
しかしよほど綺麗じゃないと適用されません。
私は15年ほどの空道歴がありますが、投げ単体で効果が入った場面は数回しか見たことがないんです。
判定の基準について
ポイントがないまま試合終了した場合の判定基準について書いています。
以下の優先順位で評価されますよ。
打撃の比重が非常に大きいです。
例えば投げやグランドで優位にたったとしましょう。
しかし打撃を少しでも当てられたら判定では負けると思ってください。(ポイント差がなければの話)
それだけ空道においては打撃を重要視しています。
これも総合格闘技(MMA)とは異なる点ですね。
たまに「タックル成功しまくったのに何で判定で負けるんだよ!」と言っている方を目にします。
ルールの是非はさておき、空道で勝つためには踏まえておかねばならない点ですね。
空道で多い反則
反則は色々とありますが、特に気をつけた方が良い点について解説しています。
グランドで上からの加撃
よく起こる反則のひとつです。
グランドの時は上から打ち下ろす攻撃は全て禁止。
横からボディへの攻撃はOKです。
反則を犯してしまうくらいなら打たない方がマシです。
反則はけっこう判定に響きますからね。(反則2回で相手に効果が入ってしまいます)
「極め突き」を当てちゃう
寸止めの突きを連続で行えば効果になります。
しかし、当ててしまう人も多いんですね。
ちょっとでも当たると反則を取られますので注意しましょう。
空道で勝ちやすいスタイル【盲点】
必然的に打撃が強い人が勝ちやすいのはおわかり頂けたでしょう。
しかし以外と穴場なのは組技で攻めることです。
なぜなら打撃しか練習しない人が多いからなんですね。
(これが空道としては好ましい状況とは言えませんが・・・)
それでも、組技でひとつでも尖った技があると非常に有利ですよ。
もちろん打撃をもらわないため、最低限のディフェンス力は必要です。
ですのでこの戦法だけで優勝は厳しいかもしれません。
しかし序盤は十分に勝てる見込みがあるでしょう。
空道ルールまとめ
- 空道は圧倒的に打撃重視
- テイクダウン単体では意味をなさない
- 極め突きは大きくわかりやすく、でも当てないこと
空道ルールは複雑です。
しかしオリジナリティがあって非常に面白いですよ。
もし他に疑問に思うことがあれば、ページ下部よりコメントを残して頂ければ幸いです。
空道に関しては他にも記事がありますので、参考にしてみてください。
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