レスリングは全身を使った激しい運動です。
体を鍛えるにはもってこいですね。
更に格闘技としても非常に実戦的な競技です。
ですから護身としても有用なんですよ。
「レスリングを始めたい」そんな社会人の方も多いでしょう。
そこで本記事では以下の内容をまとめてみました。
- レスリングはどんな競技か
- レスリングの練習内容
- 東京都内でレスリングを習える教室
- レスリングシューズの選び方
私は空道(くうどう)をやっています。
しかし、出稽古でレスリングの教室に通っていた時期もありました。
その時の体験を元に解説していますよ。
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レスリングはどんな格闘技か
組み合って投げ(テイクダウン)を狙い、あお向けに抑え込むことを目的とした格闘技ですね。
レスリングの略歴
レスリングの紀元は5千年以上前と言われ、古代オリンピックの主要競技でした。
しかし異教と認定され、禁じられてしまったんですね。
長い時を経て1896年にオリンピックと共に復活を遂げます。
現在では世界中に100万人もの競技人口を抱えているんです。
最もメジャーな格闘技のひとつと言えるでしょう。
グレコローマンとフリースタイルの違い
レスリングは2種類のカテゴリーに分けられており、ルールが異なります。
- グレコローマンスタイル
- フリースタイル
それぞれ解説していきますね。
グレコローマンスタイル
簡単に言えば、腰から下に手を触れてはならないルール。
だから総合格闘技(MMA)でよく見るような、足をとっていくタックルは禁止なんです。
首を抱えたり脇を差したりなどで相手を崩します。
そして隙あらば投げを狙うんですね。
フリースタイル
フリースタイルは全身に触れてOK。
もちろん足をとっても良いので、構えも自然と低くなるものです。
社会人向けの道場やジムの場合、基本的にはフリースタイルを前提に練習をしていることが多いんですね。
具体的にどうやって戦うの?
いきなりタックルや投げは狙いません。
まずは相手を崩すのが基本です。
相手の体勢がしっかりしているところへ技をかけても成功しませんからね。
押したり引いたり回したりなど、まずは崩し合う攻防が展開されるのです。
だからタックルばかり練習すれば良いわけではありません。
崩しのテクニックも重要なんですね。
レスリングは年齢に関係なくできる?
私は3箇所ほど、都内のレスリング教室に行きました。
若い方が多いのかなと思いきや、意外と40代や50代の方もいましたね。
社会人向けに開催しているレスリング教室というのもあります。
そのような教室では年配の方でも問題なく参加できますよ。
個々に合わせて指導してもらえるでしょう。
レスリングの主なルール
試合時間
3分×2ピリオドでインターバルは30秒です。
勝敗の決し方
試合終了時点でポイントを多くとった方が勝ちになります。
もしくはフォールすればその時点で勝利。
フォールとは
相手の両肩をマットに付けること。
要するに仰向けに抑え込む行為のことですね。
1秒間つければ勝ち。
主な有効ポイント
きれいに投げが決まると4点、テイクダウンで2点、場外に押し出したりグランドでローリングすると1点。
レスリングの練習内容
教室や指導者によっても違いますが、基本的なレスリングの練習メニューを紹介しています。
アップ
ジム内をランニングします。
それも様々なバリエーションでおこなうのです。
- 腿上げ(ももあげ)
- ジャンプ
- サイドステップ
などなど。
マット運動
前転、後転、肩抜き後転、倒立前転、後転倒立、側転、ヘッドスプリング、ハンドスプリング、前回り受身、後ろ受け身、などなど。
もちろんできなくても怒られたりはしません。
むしろヘッドスプリングとかハンドスプリングとか、できない人の方が多いでしょう。
ただマット運動は基礎中の基礎。
なるべくできるように練習しましょうね。
特に重要なのは受身。
怪我を防ぐためにも、これだけは必ず習得する必要があります。
打ち込み(反復練習)
タックルや投げの打ち込みです。
2人1組になり、時間を決めて(試合時間に合わせて3分が多い)10回ずつ交互に打ち込んでいきます。
3分経ったら相手を変え、次々におこなっていくんですね。
基本はやはりタックル。
両足タックル・片足タックルをまんべんなく打ち込むと良いでしょう。
時には投げ技(首投げ・肩車・背負投など)を打ち込んだり、崩しのテクニックを反復することもあります。
ドリル
特定の状況を設定しておこなうスパーリングをドリルと呼びます。
例えば
- 片足を取られた状態
- 両足に手をかけられた状態
- がぶられた状態(タックルを防がれた状態)
などなど。
様々なシチュエーションから行うことにより、総合的な対応力が身についていきます。
グランド(寝技)
10秒~30秒と短い時間を設定してグランドの攻防を行います。
お互いに攻めるわけではありません。
攻守を決めて交互に攻めます。
守る側は仰向けにならぬよう、うつ伏せを維持しましょう。
攻める側は相手を仰向けにさせてフォールなどを狙っていきます。
スパーリング
スパーリング3分・インターバル30~1分のサイクルで延々と回すことが多いです。
ただし自分の任意のタイミングで参加すれば大丈夫。
スパーリングしたい相手にお願いしたり、時にはお願いされたりもします。
休みたい時は見学しつつ、他の人のスパーリングを見て勉強しましょう。
補強運動
練習の締めに筋トレや心肺トレーニングを行うパターンが多いです。
サーキット(複数の種目を一定のサイクルで次々に行っていく運動)が多い印象。
サーキットに関しては以下の記事も参考にしてみてくださいね。
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腕立て、クランチ、腿上げ、連続ジャンプなどを号令に従って次々に行っていきます。
決まった時間が経過するまで繰り返すのです。
1分間を1~3セットで行うことが多かった印象。
全身の補強+瞬発力+持久力を同時に鍛えられるので良い運動になりますよ。
最初はかなりしんどいと思います。
しかし終わった後は「今日もやったな~」と充実感で満たされることは間違いありません。
レスリングシューズについて
どんなレスリングシューズを選んだら良いかについて書いています。
個人的にはアシックスがおすすめ。
私は今までレスリングシューズ、ランニングシューズ、バスケシューズ(高校時代バスケ部だったため)と合計で10足以上はスポーツ用として買い替えてきました。
アシックスの他にも、ナイキやアディダスなど様々なメーカーのシューズを経験してきたんです。
履きやすい、軽い、長持ちする、と三拍子揃っているんですね。
なお選ぶ際は試着は必ず行った方が良いでしょう。
- 足首の固定感
- 履き心地
- 動きやすさ
これらの点を確認しましょうね。
特にレスリングは、ボクシングやランニングなどと違って色んな方向から強い負荷がかかります。
相手を投げたり投げられたり担いだり。
趣味で始めるとしても、安全性を考慮するなら10,000円~20,000円くらいかけて良いと思いますよ。
しかし「続くかわからないしまずはお手頃なのが良い」というのであれば、入門用として5,000~10,000円位でも良いでしょう。
週に1~2回という頻度で1年ほど使用し続けましたが今でもまだ使えます。
現在、同じ商品を見つけることはできませんでしたが、この価格帯で高い評判を得ている商品はたくさんあります。
とはいえ、良いシューズであるに越したことはありません。
予算に余裕があればもっと高価なものを選んだ方が良いでしょう。
やはり値段に比例して機能性も上がっていくものですからね。
私のレスリング体験談
レスリング教室に通う前と通った後で、決定的にイメージが変わったことがあります。
- 通う前:レスリング=パワー
- 通った後:レスリング=技
レスリングはフィジカル(肉体)がとにかく強いイメージでした。
そしてそれは今も変わっていません。
そう考えるに至った直接のきっかけは2013年当時、40代のKさんとスパーリングしたこと。
一見するとふつうのおじさんでした。
ですから、その時がっつり空道に取り組んでいた私は完全にKさんをなめていたのです。
どんなに強い相手でも「本気でやればそう簡単にテイクダウンはとられないだろう」そう思いあがっていたのですね。
踏ん張ろうという意思とは裏腹に、いとも簡単にこかされてしまいました。
それも「力で無理矢理に」ではありません。
それは「てこ」をとことん突き詰めた技の中の技でした。
ちなみに、その人はかつてグレコローマンスタイルで有名な選手だったそうです。
レスリングの魅力
そんな体験もあって、レスリングの技は極めて実戦的であり、素晴らしい格闘術であると今では認識しています。
そこで改めてレスリングの魅力をまとめました。
レスリングは打撃と相性が良い
例えば打撃の攻防で距離が詰まった時。
レスリングの技であれば瞬間的に仕掛けることができます。
「距離を詰めてパンチ → そのままタックル」など。
レスリングであれば、掴まずに抱えたり引っ掛けたりするだけで掛けられる技が多いんです。
その分、投げに移行する時間が短くて済むということなんですね。
これはレスリングの大きな魅力だと考えています。
打撃+レスリングの連携が素晴らしい格闘家2選
- フランク・エドガー
- チャド・メンデス
どちらもUFCの名選手。
打撃~投げ(テイクダウン)の流れるような動きにはほれぼれしてしまいます。
参考にしてみてください。
筋トレとしてもレスリングは最高
レスリングは、全身の筋肉をくまなく使って動く競技です。
つまりレスリング自体が筋トレになるんです。
しかもウエイトトレーニングと違い、スピードや心肺機能も同時に養われます。
極めて実戦的な肉体が作られるんですね。
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東京都内の主なレスリング教室
レスリング教室のタイプには、主に2種類あります。
- レスリング専門の教室
- 総合格闘技などのジム
レスリング専門の教室だと、純粋にレスリングが好きな人だけが集まります。
一方で、総合格闘技のジム内にレスリングクラスを設けている場合もあるんです。
こちらの場合、純粋にレスリングだけを目的としている人は少ない印象ですね。
レスリング専門の教室
SKアカデミー(新宿)
月会費 | 8,800円 |
練習日 | 土曜夜・日曜午前 |
場所 | 新宿 |
厳密に言うとレスリングだけではなく、サンボも習うことができます。
レスリングの練習日は土曜の夜と日曜日の午前中なんですね。
私が主に通っていたのは2013年から2014年にかけてでした。
土曜夜の練習などは非常に盛況で毎回20~30人ぐらい参加者がいましたよ。
メンバーは趣味で気軽に楽しんでいる人もいれば、大学でかっつりでやっていたという人まで様々。
もちろん個々のペースに合わせて指導してもらえます。
無理なく、楽しみながら参加できるんですね。
豊島区レスリング協会(池袋)
料金 | 体育館利用料400円のみ |
練習日 | 土日の午後・週1~2回 |
場所 | 池袋 |
練習予定はリンク先の掲示板から確認することが可能です。
数少ない社会人向けのレスリング教室。
私も1回だけ参加させて頂いたことがあります。
年齢層も若い世代からシニア層まで様々。
初心者が相手でも、とても丁寧に指導してもらえる印象でしたね。
フィギュアフォークラブ(都内各地)
月会費 | 6,000円 |
練習日 | 毎日(平日夜・土日昼) |
場所 | 駒込、池尻、青山 |
子供から社会人までレスリングを学ぶことがき、駒込・池尻・青山の3箇所いずれかで毎日練習が行われていますよ。
ワセダクラブ(高田馬場)
月会費 | 5,000円 |
練習日 | 火・金の夜 |
場所 | 早稲田(高田馬場) |
その名の通り、早稲田大学のレスリング場で開催されています。
高校生以上の社会人が対象。
WEBサイトを見る限り、早稲田の大学生やOBでないと駄目ということではないようですね。
指導されるのはアトランタ五輪の銅メダリスト・太田拓弥さん。
総合格闘技(MMA)ジムで習えるタイプ
レスリング専門の教室に比べればジム数は多く、都心部であれば割と近所でも見つけられるでしょう。
レッスルウィン(仙川)
月会費 | 13,200円(税込) |
練習日 | 週1~2回 |
場所 | 京王線仙川駅近く |
総合+レスリングと言えばレッスルウィン。
シドニー五輪銀メダリストの永田克彦さんが運営されているジムです。
レスリングだけではなく、総合格闘技やキックボクシングも学べるんですよ。
私も通わせて頂いた時期があります。
スパーリングには永田さん自身も参加されてました。
トイカツ道場(日本各地)
月会費 | 8,800円(税込) |
練習日 | 支部による |
場所 | 全国48ヵ所、本部は東京都中野区 |
全国に48支部もある人気の総合格闘技ジムです。
レスリングクラスがあるかどうかは支部によるので要確認。
多くのMMAジムは月額費だけで1万円以上することが多いです。
そのような中、8,800円で全てのクラスに参加できるトイカツ道場はリーズナブルですね。
レスリングまとめ
総合格闘技などに比べると習える場所が少ないのが残念なところです。
しかし、もし近所にあれば迷わず体験練習に言ってみることをおすすめしますよ。
最初は、練習内容がきついと感じるに違いありません。
しかし1ヵ月~2ヵ月と続けていく内、確かな体力向上を自覚することができるでしょう。
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