護身術と言えば合気道というくらい、イメージが定着していますよね。
この記事ではそんな合気道の「護身術としての実用性」について私の見解を述べています。
- 合気道の護身術としての実用性はどうなのか
- 合気道の独特の技を紹介・考察
- 合気道に関するおすすめの書籍
などなど、掘り下げていますよ。
- これから護身術を習いたい
- 護身術としての合気道に興味ある
そんな方は参考にしてみてください。
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合気道の護身術としての実用性は?
実際に襲われた時に合気道の技で撃退できるのか?
体力で劣る女性であれば特にです。
ただ襲われる程度にもよりますね。
- 掴まれた腕をほどく程度
- 軽いセクハラを撃退する程度
このくらいなら誰でも目指せるかもしれません。
しかし、ガチで襲ってきた相手を撃退するほど技を身につけるのは並大抵のことではありません。
それこそ数年~十年単位の修行が必要でしょう。
合気道の経験と言えば「合気道S.A」と「大東流合気柔術」の教室で体験させて頂いたのみです。
しかしながら「ガチのとっくみあい」的なものは何度も経験してきました。
空道(くうどう)という武道の試合に通じて。
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空道は打撃(顔面あり)・投げ・寝技・頭突き・金的攻撃が許されるなど、超実戦的な武道として知られています。
試合では相手が必死にこちらを倒しにくるんです。
ハードは練習をしなければ息はすぐ切れるし、体中の筋肉がパンパンになります。
「こういった状況で合気道の技が使えるのか?」そう考えてみた時に結論は決まっています。
どんな技でも、ただ型通りに反復したくらいでは「必死の相手」にはまるで役に立ちません。
- 技を覚える
- 技を磨く
- 実践練習を重ねる
これを数年単位で繰り返し、はじめて「必死の相手」に使える可能性が出てきます。
合気道に限らずどんな技だってそうですが。
しかしながら合気道では実践的な練習をしないのが一般的。
※なかには乱取りを行う流派などがあります
型や技の反復だけで護身術がつとまるでしょうか?
- いつ殺されるとも知れぬ時代
- 平和すぎる現代
当然、技に対する姿勢も覚悟も何もかも違いますよね。
もちろん合気道だけに言えることではありません。
しかしながらこの平和すぎる現代において「本物の武道家」を見つけることすら簡単ではないのです。
それならば、やはり実戦的な練習・スパーリングなどができる武道・格闘技に取り組むのが効率的なのではないか。
護身術を身につけるには、それがおそらく最良の選択肢。
現状ではそう思う次第です。
とはいえ、比較的かんたんに取り入れられそうな合気道の技があるので、紹介したいと思います。
合気道の面白い技「人形の目」
「力の弱い人でもできる唯一の護身術」という著書に書いてあった、合気道の技をひとつ紹介します。
「人形の目」と呼ばれ、目で相手を騙す技です。
相手の目を見るようにして遠くへ焦点を定めることで思考を読まれづらくできる。
上達すれば、意図的に本心とは異なる情報を目線から読み取らせ、それをフェイントに先手を取るということも可能。
出典:「力の弱い人でもできる唯一の護身術: 合気道の秘伝エッセンス」橋本 実 (著)
一見うさんくさく感じますが、
- 平静を保つ
- 心を乱さない
そのくらいの目的であれば、割と簡単に取り入れることができます。
技の原理・やり方
- 遠くへ焦点を合わせる
- 一点ではなく視界全体を見る
- ボーッとする
普段どこを見るともなく、ボーッと考え事をする時があるでしょう。
それが「人形の目」なんです。
どういうことかというと、相手の目を集中して見つめると感情が伝わりやすいんですね。
しかし意図的に焦点を合わせず「ボーッとした目」をつくることで心が読まれにくくなるということ。
この目は別名「周辺視野」と言います。
- 中心視野:直視して一点を集中的に捉える視野。主に肉食動物が使う。
- 周辺視野:一点ではなく全体を見る力。主に草食動物が使う。
前述の通り、中心視野は思考が目に出やすい一方、周辺視野は何を考えているかわかりづらい特性があるんですね。
使用例(チンピラに絡まれた時)
凄まれたらビビりますよね。
中には見栄を張り、にらみ返そうとする人もいるでしょう。
しかし無理をしても「あ、こいつ内心ビビってんな」とわかってしまうんですね。
だがしかし、こんな時こそ周辺視野の出番。
心中を悟られにくくなるだけではありません。
平静を保ちやすくなるのです。
鍛錬を重ねると相手を操れる?
鍛錬を重ねれば、目から本来とは別の思考を読み取らせて先手をとることができるとのこと。
- 初級:目から感情を読み取らせない
- 上級:目からニセの感情を読み取らせる
しかしこれは興味深い技ですよね。
ちなみにこの本はAmazonの読み放題サービス、Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)で読むことができます。
興味のある方はチェックしてみてください。
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合気道に関するオススメの本
いくつか合気道に関するおすすめの本を紹介したいと思います。
「合気道入門 正確な稽古で基本を極める」植芝充央
合気道三代道主の植芝充央(うえしばみつてる)道場長の著書。
合気道の基本的な体さばきが写真つきで網羅されています。
ひとつの技につき、多方向から撮影された写真が掲載されているのです。
初心者にも非常に理解しやすい内容と言って良いでしょう。
「氣と生活」藤平光一
心身統一合氣道の創始者・藤平光一(とうへい こういち)によって書かれた本です。
合気道の概念である「気」を活用し、日常生活に活かす方法が書かれているんです。
ポジティブに活力ある人生を歩むための合気道。
そのエッセンスが惜しみなく詰まっているんですね。
「孤塁の名人」津本陽
剣豪小説で名高い津本陽(つもとよう)氏によって書かれた本。
大東流合気柔術を極めた佐川幸義(さがわゆきよし)氏の神技に迫っています。
津本氏は実際に佐川幸義師範の元に師事し、10年にも渡る綿密な取材をもとに書かれた名著なんです。
これを読んだら確信せずにはいられません。
真の武術は存在し、透明な力はそこにあったのだと。
護身術としての合気道・まとめ
- 軽い護身術としては身につけやすい
- ガチで襲ってくる相手には難しい
掴まれた腕を振りほどく、セクハラ相手を締め上げる。
このくらいの護身術としては誰でも目指すことができるでしょう。
しかし本気で襲ってくるような男性相手には、5年~10年単位で修行に取り組む必要があると考えます。
また、合気道にも流派が色々とありますね。
- 合気会
- 養神館
- 心身統一合氣道
- 岩間流合気道
- 大東流合気柔術
- 合気道S.A
- 覇天会
などなど。
しかし、細かい流派や技術体系の違いなど、初心者の方は気にする必要はないと思います。
「自分に合いそうかどうか?」という点だけを重視しましょう。
一番大事なのことは、何よりも継続ですからね。
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