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格闘技の構えは色々ありますが、その競技のルールに即したスタイルになるのが普通ですね。
本記事では、特にメジャーな格闘技の構えについて、その特徴を解説する記事となっていますよ。
- 格闘技の初心者でどんな構えが合うのかわからない
- 様々な格闘技の構えを比較してみたい
そんな方は参考にして頂けるでしょう。
ちなみに構えだけでなく、各格闘技の特徴や魅力を網羅的に解説した記事は以下です。

主な格闘技の構え一覧とその特徴

それぞれ個別に詳しく解説していきますね。
ボクシング

ボクシングの構えの特徴としては以下。
- スタンスが広い
- ステップを多用
ボクシングのようにステップを使い、出入りを多くすれば相手に的を絞らせにくくなります。
ステップはスタンスが広い方がやりやすいんですね。
おにぎり仮に蹴りがあるルールで戦うならば、ローキックやカーフキックなど蹴りを受けやすいのはデメリットと言えます。
ステップインした瞬間を狙われれば、避けようがないからです。
ただスタンスが広いメリットとしてはパンチが打ちやすく、体重が乗る点にありますよ。
キックボクシング/ムエタイ


ボクシングに比べると足のスタンスが狭いんですね。
これは足を上げてカットしたりなど、蹴りに対して対処する必要があるからです。
蹴りも打ちやすくなりますが、逆に体重の乗ったパンチは打ちにくいですね。



なお階級の関係なしに大きな相手と戦う場合、このアップライトな構えで相手をさばくのは難しいと言えます。
この点に関しては、また後の無差別でとるべき構えの項で詳しく説明していますよ。
空手


空手は流派がたくさんあるので一概には言えませんが、オリンピックに採用されている伝統派空手の場合について書いています。
組手はスタンスが広く、ステップを踏み続けて激しく出入りしますね。
ムエタイのように、ゆっくりじっくりプレッシャーをかけるのとは真逆で一気に距離を縮めていきます。



日本を代表するMMAファイター、堀口恭司選手も伝統派空手出身なのは有名な話。
この構えだとローキックなどに対処しにくいのは前述の通り。
しかし伝統派空手の試合はローキック禁止なため、理にかなっている戦法と言って良いでしょう。
ガードは低く腰のあたりに構え、接近した瞬間に電光石火の突きを放ちます。
MMA


総合格闘技(MMA)の場合、打撃だけでなくタックルなどのテイクダウンにも対応する必要があります。
ですから特徴としては以下になりますね。
- 足幅のスタンスが広い
- 重心が低い
- ステップ多め
キックボクシングやムエタイのように、アップライト(足幅スタンスが狭くて重心が高い構え)だとタックルに対応しにくいんです。
さらに蹴りを多用すれば足をとられたりバランスが崩れやすいなどのデメリットもあります。
ですからレスリングとボクシングをミックスした構えが合理的と言えるんですよね。
レスリング


打撃がないので、タックルをはじめとした「足をとられるテイクダウン」に最も注意を払わねばなりません。
ですから構えは低く、常に腰をかがめているようなスタイルです。



グレコローマンスタイルだと腰から下には触れてはならないルールなので、重心は高く柔道に近い構えとなります。
ちなみに私はレスリング教室に出稽古していた時期がありましたが、慣れないとかなり足腰にきます。
ですからレスリングの練習自体が良いトレーニングだと言えるんです。
その経験談を元にしたレスリングの記事は別途書いておりますので、こちらも良かったら参考にしてください。


柔道


柔道は上半身の道着を掴み合うため、構えはレスリングに比べて高くなりますね。
また、ステップを踏んでいると着地の瞬間に足を払われたりなど投げられやすくなります。
ですから基本的にはベタ足。
簡単に掴ませないよう、手は襟の周辺を守るようなポーズをとります。
空道
空道の構えには基本があるものの、試合を見てみると実に多種多様です。
ボクシングやMMAスタイルの選手もいれば、ムエタイのようなアップライトスタイルの選手も多いのです。
MMAと大きく違うのは、寝技の時間に30秒の制限がある点。



だからテイクダウンを省みず、思い切って蹴りを打ちやすいんですね。
また、組んだ際もレスリング的というよりは柔道的なので、MMAに比べるとアップライト気味。
空道に関して詳しくは以下の記事にまとめていますので、こちらも良かったら参考にしてみてください。


格闘技の構えに関する知識あれこれ
他にも格闘技の構えに関するティップスや豆知識などをまとめました。
利き手による構えの違い


オーソドックスとサウスポーでは構えが逆になるので、戦い方も大きく変わってきますね。
打撃の場合、対オーソドックスと対サウスポーでは、
- ジャブとストレートの距離感が全く違う
- 蹴りも左右で当てやすさが異なる
などの点があります。
一般的には相手の「体が正面を向いている側」からの蹴りが有効とされますよ。


右側の方がガードが手薄で当たりやすく、みぞおちやアゴなど急所にも入れやすいからですね。
また、サウスポーはオーソドックスに比べて人口が少ないため、自然と苦手意識を持つ人が多くなるんです。



しかしその解決策としてはシンプルで、サウスポーの人とたくさん練習すれば良いだけ!
個人的な肌感としては、ざっくり10人に1人くらいはサウスポーの印象です。
サウスポーの人と練習する機会があったら、積極的に相手をしてもらいましょう。
半身の構えをとることの重要性


打撃では半身になるのが基本です。
半身とは、相手に対して上体を横向きにすることですね。
体が正面を向いていると的が大きくなり、打撃を当てられやすくなるためなんです。
大きな相手にとるべき構え
空道には無差別の大会があります。
無差別で大きな相手と当たった場合、とるべき構えというのは体重制とは異なるんです。



何故なら、同じ場所にとどまっていると滅多打ちにされます。
ボクシングやMMAのようにステップを踏んで出入りを多用すべきですね。
体格が近いならムエタイのように、その場でさばきながらプレッシャーをかけていくのが合理的と言えます。
しかし相手が大きいと、
- ガードしていても簡単に効かされる
- 蹴りでさばこうとしても勢いでバランスを崩される
こんなデメリットがあるのです。
だから同じ場所にとどまらず、的を絞らせないように動き続けることが大事なんですね。
残心とは?


残心とは一言で言えば、相手を倒したと思っても気を緩めずに構えを解かないこと。
空手や武道でよく「残心をとるように」と教えられます。
何もかっこよく決めポーズをとるためではありません。
すぐさま次の攻撃を繰り出せるようスキを見せないようにしているんです。
喧嘩ではそもそも構えないこともある
仮に格闘技の試合ではなく、実戦を想定する場合の話です。
喧嘩は超接近戦(掴み合いやにらみ合いなど)からはじまることも多いんですよね。
ですから距離をとって構える方が珍しいと言えます。



時には「構える暇もない状況」もあり得る…これだけ頭に入れておきましょう。




格闘技の構え・まとめ
構え方は自分の流派だけでなく、他の様々な種類も覚えておくとよいでしょう。



いろんな構えを覚えたところで中途半端になるんじゃないの?



自分の構えに活かすというよりは、相手の構えの弱点を知るためだね。
構えのクセや特徴を見抜き、弱点を突くことは勝負の鉄則です。
- ステップを多用する構えならローやカーフキックを狙う
- アップライトなムエタイスタイルならタックルなどテイクダウンを狙う
つまり様々な構えを知ることは、攻略のために不可欠と言えるのです。
もちろん、時には自分の構えに取り入れてみるのも良いでしょう。














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