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空道(くうどう)は打撃・投げ・寝技ありの総合武道です。
本記事では空道でよく使われる投げ技のテクニックを解説していますよ。

裸で行う総合格闘技(MMA)とは違うの?



空道は着衣なので、柔道系の技がよく使われるね。
しかし頭突きや肘打ちなどもあるので、厳密には柔道とも有効な技が異なります。
そこで空道でよく使われる投げ技を5つに厳選し、図解イラスト入りで詳しく紹介してみました。
空道とはどんな武道か?基本的な説明に関しては以下の記事をご覧くださいね。


空道の投げ技①「足払い」
相手の足を踵(かかと)の方からすくうようにして払う技ですがざっくりと2種類あります。
- 相手の襟(えり)や裾(すそ)を掴んで崩しつつ足を払う
- 完全に離れた間合いから足払いのみで転倒させる
掴みを利用した方が成功率は上がりますが、離れた間合いからでも使えると大きな武器となります。
足を払う際のポイントは以下。


掴みを利用する場合は、相手の重心を下に落としつつ足を払います。


足払いをかけやすい相手


- 足のスタンスが広い相手
- つま先が内側を向いてる相手
このような相手には掛けやすいですね。
スタンスが広いと、それだけ前足にかかる体重の比率も多いので、その支えを外してやれば転倒するからです。
逆にムエタイのように後ろ足重心だと仕掛けにくいで覚えておきましょう。
空道の投げ技②「支釣込足(ささえつりこみあし)」


足払いと同じ意味で使われることもありますが、厳密には違います。
足で払うというよりは、崩した相手に足を添えて転倒させる技ですね。
支釣込足のやり方


一歩踏み込むと同時に引き手と吊り手で引き出します。
- 引き手はまっすぐ手前に引く(下方向ではない)
- 釣り手は上に釣り上げる
踏み込んだ勢いで、相手と体を入れ替えるようにして引き出すのがコツ。
前のめりに崩したところに足を添えてあげましょう。
すると相手は踏ん張れなくなって転倒します。
応用・相手の膝蹴りに合わせる
これも空道の基本として習う技術ですよ。
相手が膝蹴りを放ったタイミングで仕掛けます。
膝蹴りを打っている状態というのは軸足に全体重が乗っているので100%転倒しますね。



あるいは支釣込足を起点として別の技につなげることも可能。
例えば、支釣込足で生まれた勢いを利用して頭突きを放つという連携があります。
この辺りに関しては以下の記事で詳しく解説していますよ。


空道の投げ技③「大外刈(おおそとがり)」


比較的、動作の行程が少なくて使いやすいのが大外刈です。
大外刈のやり方


通常の大外刈りは、
- 釣り手は上に釣り上げる
- 引き手は真横に(自分の方へ)引く
- 引き寄せて相手の全体重を片足に乗せる
- その足を刈る
このような流れになっていますね。


また、投げた後に自分は立っておくことが大事です。



柔道ではよく投げた相手と一緒に転がっていくよね。



柔道ならきれいに投げた時点で勝ちだからね。でも実戦ならそうはいかない。


例えばケンカで相手が複数人いた場合、相手を投げたからといって自分も同体で転がっては次の瞬間ピンチが待っています。



相手に囲まれてあっという間に袋のネズミですね。
ですから自分は絶対に転倒しないことがケンカの鉄則です。
応用・組み際の大外刈
しっかり組むことなく「組み際」に仕掛けるやり方もあります。



打撃の攻防で接近した瞬間に大外刈を掛けるやり方です。


このやり方だとしっかり組んでいる時間はないので、
- 引き手は相手の腕
- 釣り手は首
これらの部位にセッティングします。



力を入れず、相手にぶら下がるように組むのがコツです。


組み際に突発的に仕掛ける大外刈りなので、打撃に意識がいっている相手に有効ですね。



一気に足を刈ることができないんだけど…



必ずしも一気に刈る必要ななくて、足を引っ掛けたまましつこく体重をかけていく方法でも倒せるよ。
型通りに豪快に刈るタイプの大外刈りは、試合だとなかなか決まりません。


それよりも、足を引っ掛けたまま体重を浴びせ、しつこくケンケンしていきましょう。


その際は、脱力して倒れ込んでいくようにするのがコツ。
空道の投げ技④「首投げ」
首投げは、しっかり道着を掴むことなく技に入ることができるので重宝されますね。
相手がパンチで突っ込んできたときなど、組み際に仕掛けるのに有効です。
首投げのポイント


- 引き手は斜め上に弧を描くように引く
- 頭をがっつりヘッドロックする
- 膝を曲げつつ重心を下げる
- 腰を深く入れ込んで相手を乗せる
重心をしっかり下げないと、より大きな力を必要としてしまいます。



膝を曲げて腰をしっかり下げ、相手の重心より下に自分の重心をぶつけることが大事です。
空道だと、軽量級6連覇中(2021年7月時点)の目黒雄太がこの技でよく相手を投げていますね。
空道の投げ技⑤「背負投(せおいなげ)」
背負い投げ単体で捉えると、とても難しく感じるかもしれませんね。
しかし空道の場合、柔道で必要とされるほどの熟練度はいりません。
何故なら、相手が必ずしも投げを警戒しているとは限らないからです。



打撃をうまく織り交ぜ、相手の意識をそらすと投げれます。
背負投の技の入り方は大きく分けて2種類。
- 自分から仕掛けるやり方
- 相手が前に出るのに合わせて技をかけるやり方
打撃ありきの空道で仕掛ける場合は、下がりながらの背負い投げが極めて有効です。



組み合った瞬間に前のめりで殴りかかってくる相手が多いからなんですね。
下がりながらの背負投におけるポイント




チャンスは相手が前に出てきた時です。
- 前に出てくる相手をいったん止めて踏ん張る
- 急にしゃがみこんで前に落とす
打撃で打ち負かそうと無警戒に突っ込んでくる相手は非常に多いのです。


そのような相手には絶大な威力を発揮します。


しかしリスクもありますよ。
背負投のデメリット




- 狭い場所では仕掛けることができない
- 失敗すると後ろをとられる
格闘技の試合以上に、ケンカで後ろを取られたら圧倒的に危険です。
特に敵が複数人であれば絶体絶命だと心得ましょう。
取り囲まれてしまいますからね。



「掛け逃げ」ありきで仕掛けるのはやめましょうね。
下がりながらの背負投のやり方


- 片足を大きく下げる
- もう一方の足を旋回させて体を回す
- 重心を急激に下げる
本来なら背負投は、釣り手や引き手の使い方も重要になります。
- 引き手は斜め上に弧を描くように引き出す
- 釣り手は上に上げつつ相手の脇に肘を刺していく
しかし、無警戒につっこんでくるような相手の場合なら、そこまで厳密に突き詰めなくても割と投げれます。
それよりも足運びが重要なので、まずはそちらに集中して身につけましょう。



ちなみに、背負投の切れ味を上げる効果的なトレーニングひとつが「ローバースクワット」です。
ローバースクワットについては以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみて下さい。


空道の投げ技・まとめ
最後に要点をまとめています。
投げ技と聞くと難しいイメージがあり、練習に取り組むのを諦めてしまう人も多いのですが、そこまで突き詰めなくても投げられるようになりますよ。



何故なら、柔道とは違って相手は投げ技だけを警戒しているわけじゃないからです。
打撃をうまく連携させることで、相手を投げるハードルは圧倒的に下がるんですね。
そんな空道については他の記事でも詳しく解説していますので参考にしてみてください。










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