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シラットとは、インドネシアを中心に東南アジアで広く普及している武術のひとつ。
有名で身近な話題だと「サイコパス」というアニメ作品でシラットが取り入られていることですね。
他にもルーク・ホロウェイという達人が、シラットをベースに「ローコンバット」という格闘術を発信していることからも知られています。
今回の記事は、シラット入門的な内容で特徴、技などについて書きました。
- シラットはどんな武術?
- シラットにはどんな技があるのか?
- シラットって実戦で使えるのか?
などなど深堀りしてみましたよ。


実戦的格闘技「シラット」の概要
シラットは、東南アジアを中心に発展した武術。
徒手空拳、武器術を中心に構成されており、型や組手を通じて稽古が行なわれるとのこと。
身体的な強さを追求するのみではなく、思いやりや友情などといった精神面での向上も重視されているそうです。
カクちゃんその点は日本の武道と共通するように感じるね。



まさに!様々な流派や分派がある点も空手などにも通じる点なのかも。
シラットにはインドネシア式やマレーシア式などがあるそうですが、中でもプンチャック・シラットという種類が有名だそうです。
あるいはシンラバンパ派というのも有名です。
以下の著書では、シラットの入門としては、シンラバンパ派が向いているという旨が書かれていましたよ。
シラットの武器術はカランビット(半月状のナイフ)などの武器を使った格闘術が特徴的ですね。


日本では近年、Youtubeなどでも人気を博しているルーク・ホロウェイ氏が有名。
ルーク氏が提唱するローコンバットは、シラットをベースに生まれた一般人向けの格闘術だとのことです。
また、シラットはざっくりと以下のふたつに分かれるそうですよ。
- 伝統派シラット:プンチャック・シラットに代表される芸術やアートの趣が強いシラット
- 近代シラット:CQC(近接格闘術)としてより実戦的な武術として洗練させたシラット
近代シラットは、ダン・イノサントという方を中心としてアメリカで復旧しました。
ダン・イノサントはブルース・リーに師事したことでも知られています。
この方は、フィリピン武術として名高い「カリ」をシラットに取り入れ、それは「カリシラット」などと呼ばれ広まったそうです。


また、ブルース・リーが創始した武術「ジークンドー」にもシラットは取り入られているんですね。
シラットが登場する人気作品
シラットは映画や漫画など様々な人気作品のアクションシーンにも取り入れられています。
特に有名なのは以下。
- 史上最強の弟子ケンイチ
- PSYCHO-PASS サイコパス
- ザ・レイド
- 喧嘩商売
ざっと挙げただけでもこれだけあるんですね。
シラットの技術を紹介・考察
シラットは技術体系が膨大ですが、いくつかの資料から3つほど技術を取り上げてみました。
ハンマーロック


都市生活者に焦点をあてて技を練られた「アーバンシラット」と呼ばれる技術をチェック、考察してみましたよ。
オモプラッタのような原理で肩を極めつつ、取り押さえる要領ですね。
同じようにして極める技は、他の格闘技や武術にも無数にあります。
例えば柔術やサンボなどでも使われる「腕固め」の一種で以下のイラストのような技。


肩を下げて肘を挙げる「てこ」のはたらきによって肩関節を極める仕組みです。





このイラストみたいな格好のまま、凶悪犯を連行していく国もあるらしいよ。



それだけ定着した技術なんだね!
シラットの肘を使ったガード


シラットでは頭を抱えつつ肘を張る動きが特徴的に感じます。
その用途は様々だそうですが、パンチなどで攻撃してきた「相手の腕」を肘で破壊するイメージだそう。



本当にこれ有効かなあ?



腕に肘が入ればかなり有効だと思うよ。



腕に当てても、結局は顔パンで意識を断ち切らなきゃ勝てなくない?



二の腕に打撃が入ったら悶絶するよ。私、経験者です(笑)
スパーリング中、相手のパンチがまともに自分の二の腕に入ったことがありました。
めちゃくちゃ痛い上に、その後しばらく腕をあげることができず。
しかもその時当たったのは拳だったので、鋭利な肘がまとも入ったらと思うと・・・。
二の腕は急所のひとつ。二の腕でなくても肘による局所破壊は期待できますね。



でも狙って当てるのは難しそうだなあ。



でもディフェンスができて攻撃にもなりえると考えたら一石二鳥じゃない?
また、肘を張ったまま懐に飛び込めば相手の顔面に入れやすいです。
素人が使いがちな大ぶりのパンチにはそのまま突っ込むだけでも当てることができるでしょう。


ムエタイで言うところの縦肘(たてひじ)のような動きですね。
肘にも色々とあります。
- フックのように振り抜く肘打ち
- とっさに突き出す縦肘(たてひじ)
- バックブローのような回転肘
なかでも縦肘の利点としては発生が速い点。
組み合っている最中なら、肘を張って突き出すだけで相手に届きます。
距離によっては、振り抜くスペースがない場合もありますからね。
シラットの教室や道場
シラットを習うことができる教室や道場をいくつか紹介しています。
タクティカル・シラット
- 日時:毎週木曜夜19:00~21:00時、土曜午後15:00~17:00時
- 場所:東京都新宿区西新宿1丁目3−14 新宿プラザ・新宿ノアスタジオ
- 月会費:5,000円
近代シラットをベースにしつつ、フィリピンの武術であるカリや伝統派シラットも取り入れている模様。
初心者や趣味などで通われている方も多いようです。
アーバンシラット東京本部
- 日時:火曜日19時~21時
- 場所:東京都渋谷区千駄ヶ谷3丁目53−2 BIZ原宿 B1・スタジオワークル原宿
- 月会費:5,000円
ホームページによると、割とのんびりシラットを楽しむ雰囲気のようですね。
女性限定のクラスもあるようですよ。
アーバンシラット大阪
- 日時:土曜日18:00~20:00
- 場所:兵庫県尼崎市立花町1-17-9・立花福祉会館2Fホール
- 月会費:5,000円
東京本部と同じく、割とゆるい雰囲気のようです。
ローコンバットジャパン
ルーク・ホロウェイ氏の提唱するローコンバットは純粋なシラットとは言えないかもしれませんが、各地で習うことができるようです。
埼玉県大宮の本部を中心に6箇所の支部(名古屋、神戸、大阪、福岡、熊本)があるんですね。
詳細は公式サイトをご覧ください。
>>>世界一実戦的な護身術 | ローコンバットジャパン公式HP
シラットまとめ
ルーツを辿ると、他国からの侵略より防衛する術として発展した経緯があります。
武術としての実態を悟られぬよう、ダンスや舞踏に組み込まれていた・・・という部分にも空手と共通するものを感じますね。
沖縄で発祥した空手も、本土の侵略から伝統を守るために型が取り入れられたという経緯があるそうな。
※起源については諸説あります
もし主だった教室やスクールが見つからなければ、小さいサークルや同好会も含めるとより見つかりやすくなるかもしれません。
関連記事として、おすすめの格闘技などは以下の記事で書いていますよ。


また、クラブマガやシステマなど他の武術についても記事を書いていますのであわせてご覧くださいね。
イスラエル発祥の世界最大級の護身術「クラブマガ」


ロシア発祥の実戦的戦闘術「システマ」




おすすめの護身術













コメント
コメント一覧 (6件)
シラットの実践的な使い方を提供するのがローコンバットでそこからより一層深い技術を学ぶにはアーバンシラットという印象ですね。
私も大阪で空道をやっています。アーバンシラットは前から興味がありました。格闘技をやるに至った動機も全く同じですね。
太郎様
コメントありがとうございます。大阪で空道いいですね(^^)
自分は大阪だと関西宗支部しか行ったことありませんが、とても充実した稽古でした。
アーバンシラット、自分も護身術としてとても魅力的に感じております。
やはり「強くなりたい」欲求は多かれ少なかれ、誰しもあるものですよね。
記事にして頂き、またリンクも貼って頂きありがとうこざいます。タクティカル・シラットの代表岩田です。
内容について、月会費0と表示されていますが、月会費は5000円頂いていますのでよろしくお願いいたします。
あと技の名称が、ハンマーロックとグースネックが混ざって『グースロック』になっているようですので、修正できるようでしたら修正して頂けたら幸いです。
シラットの事で何かありましたら、タクティカル・シラット岩田までお気軽にご連絡下さい。
今後ともよろしくお願いいたします!
岩田様
大変失礼致しました。ご指摘頂いた箇所、早速修正しました。
コメントいただき、ありがとうございます!
早速の対応ありがとうございます!みんなにもサイト勧めます。
これからも楽しい記事を楽しみにしております(´∇`)