格闘技は対人を前提とした技術です。
水泳や陸上競技のように個人で行うものではありません。
そんな格闘技を「独学で身につけることができないか」と考える人は多いです。
と、まあこのような疑問を持つ人は少なくないんですね。
そういう私も格闘技を始める前は1年ほど独学で練習していました。
そんな体験談も交えつつ、武道家のリアルな意見を述べていきますよ。
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格闘技は独学で強くなれるの?
まず結論を言いましょう。
仮に同体格で運動経験ゼロの相手と戦うなら、独学でも勝てるかもしれません。
しかし、
- 運動経験のある相手
- ケンカ慣れしている相手
このような場合は厳しいでしょう。
要するにゼロから独学で強くなれる範囲なんて微々たるもの。
これが実体験に基づく私の考えです。
格闘技の独学をした体験談
私が十代の時に「ホーリーランド」という漫画がけっこう流行りました。
いじめられっ子が自宅でボクシングの独学を始め、街のヤンキーを相手に無双の強さを発揮していく…といった内容です。
実は私もあの漫画の影響で独学を始めました。
私も中学生時代は生粋のいじめられっ子で卒業後も街でよく絡まれていたからです。
この辺の詳しい経緯については、私のプロフィールのページに書いてますので参考にどうぞ。
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ごぶカクについて
当ブログ「ごぶカク」管理人のジュンティーです。 ここでは当ブログのテーマ、そして私の自己紹介や略歴を紹介していきたいと思います。 ごぶカクとは? 護身 武道 格闘技 これらの頭文字をとって「ごぶカク」 ...
ジャブ、ストレート、フック、そしてハイキック(ミルコ・クロコップ大好きだったため)など合計500発。
ひとりだと強くなっているのかどうかがわからないんですよね。誰かに見てもらえないし。
「まあ…どう考えても習ったほうが早いよな」と言う結論に至って独学は1年ほどでやめました。
いや、むしろ1年もよくやりましたね(笑)
1人トレーニングにはケトルベルがおすすめ
ちなみに1人でトレーニングするのにおすすめなのがケトルベル。
格闘技の動きに直結する「全身の連動性」が養われます。
大きさも小ぶりなのでバーベルなどを購入するよりも省スペースで済みますよ。
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独学→武道を習いはじめて得た気づき
画像引用元:大道塾総本部オフィシャルサイト
2007年春に実戦武道「空道」(くうどう)を掲げる大道塾(だいどうじゅく)総本部に入門。
通いはじめてからは嫌というほど自分の打撃センスの無さを痛感させられましたよ
- 習ったことが全然身に付かない
- 師範の言った通りに技が打てない
強いパンチを打つには「足・腰・胸・肩・腕」全身のあらゆるパーツを脱力して打つ必要があるんです。
体が固かったり、力が入りすぎると全身が連動しません。
そうなると手打ち(手だけでパンチを打っている状態)になってしまうんですね。
空道とは別にボクシングジムなどにも通い、パンチだけを集中的に教わったりもしたんです。
ところが言われることはどこでも同じ。
「君、体ガッチガチだね~。身につくまで時間かかるかもね~。」
根気よく練習した結果、打撃は2年くらいでようやく形になってきたかな…という感覚でした。(長えわ)
格闘技の独学をしていてこの記事をご覧になっている方、私と同じような状況に陥ってませんか?
実はヘナチョコパンチにも関わらず「俺けっこうイケてんじゃね?」とか思ってないでしょうか?
ちなみにセンスのある人なら、習いはじめて数ヵ月で良いパンチが打てるようになることもあります。
ですがそれは珍しいケースと言ってよいでしょう。
大抵の人は打撃のセンスのなさにがっかりし、途中でやめちゃったり組技にハマっていったりします。
余談ですが打撃を学ぶメリットは攻撃だけじゃありません。
むしろディフェンスを覚えられることに大きな意義があります。
この辺りの解説は別記事に書いているのでそちらも参考にしてくださいね。
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なぜ独学では格闘技を習得できないか
「打撃のフォーム」だけなら独学である程度きれいになる人もいるでしょう。(でもそれも相当難しいとは思います)
でもそれだけじゃ全然足りてないんです。
何故なら打撃は「動いている相手に当てなきゃならない」から。
意思のある人間が相手だと、
- 次にどのような攻撃をとってくるのか
- どんな思考で攻めてくるのか
などなど、読みや駆け引きが重要になってきます。
このような攻防は独学では絶対に養われないもの。
それで勝てるとすれば相手が素人か、もしくは体格で優位に立てる相手でしょう。
【断言】組技の独学は不可能
実戦やケンカにおいて強くなることが目的なら打撃だけでは足りません。
組まれた時の対処も避けて通れない道なんです。
きれいな打撃だけの攻防で勝てたら苦労はしないんですね。
その上で断言しますが、投げや関節技と言った技術は独学不可能です。
- どこに力をかければ投げられるのか
- 関節技を極めるポイントはどこか
これらは人を相手に何度も技を試すことでわかってきます。
今や格闘技の世界も動画研究は当たり前になっていますが、その何倍も打ち込みやスパーリングを繰り返すからこそモノになるのですね。
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「独学でやろう」と考える理由はこれ
そもそもなぜ独学でやろうと思うのか。そのような人が絶えないのか。
理由の本質は「楽をして強くなりたい」だと思います。
- 人と関わるのがめんどくさい
- お金をかけたくない
このようなマインドからきているのではないでしょうか。
よく考えてみて下さい。費用とか距離の問題はとりあえず置いておきましょう。
強くなるのに最短の道は何ですか?
独学か道場かで迷っている人が目の前にいたら、あなたは何とアドバイスをしますか?
「習った方が早いよ」
そう思うならば迷わず門戸を叩いてください。あなたが実行してください。
費用がどうとか距離がどうとか言い訳はやめましょう。
本当に強くなりたいならすぐに始めましょう。
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習える場所がない時の対処法
近くに格闘技のジムや道場がなくて通えないと言う人もいますよね。
しかし地方でも、時間をかければ都市部まで行くことはできます。1時間か2時間か、それ以上かはわかりませんが。
すると格闘技のジムや道場、あるいは定期的にセミナーや講習会などがあるはず。
コロナの影響もあって機会は減りましたが、全く見つからないことはないでしょう。
毎週行けとはいいません。月に1回、最低2ヵ月に1回でも良いです。
必ず誰かに教わるようにしてください。
そして教わった内容をベースに独りで練習する。
最近は入会せずともビジター制度で通える道場も多いです。
頻繁に道場に通う人に比べたら成長は遅くなるかもしれません。
でも指針があるだけで遥かに効率よく強くなることができるはず。
大丈夫。一歩ずつ強くなっていきましょう。
格闘技の独学について・まとめ
- 格闘技は独学で強くなれない
- 強くなるために最善の道を考えよう
- 費用や環境のせいにするのは言い訳
- 道場が遠ければ1~2ヵ月に1回でも習う
人によって意見は違うでしょう。しかし私はこの記事で核心を突いている自信があります。
意外と一歩踏み出して道場に通ってみると楽しいものですよ。
格闘技の練習だけではなく、人との繋がりや交流も良いんですよね。
また、おすすめの格闘技などについては別の記事で紹介しています。
よかったら併せてご覧ください。
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